2022-01-01から1年間の記事一覧

便箋

中学校の時「20歳になった僕へ」というタイトルで手紙を自分宛に書いた。授業の一環で書いたものだったのでその当時の担任の先生が「私が責任を持って20歳の皆さんに届けます」と言ったのを覚えている。その手紙は20歳になっても、いや26歳になった今でも届…

コンクリート/記憶

「万物は流転する」 と唱えたのはヘラクレイトスだったか、ソクラテスだったか。意味も背景もよく知らないが、"全てのことは等しく変わり続ける"そんな意味であればいいなと思った。 なんとなく、ここへ来たいと思った。思い出の場所へ向かう足は無意識を装…

手紙の代わりに。

酒を飲む、酒を飲む、酒を飲んでいる。信じ難い量を毎日、いや”本当に毎日”飲んでいる。最初は心の不健康を押し付けるために飲んでいたような気もする。世界の解像度が下がる、くっくりとした型取りが薄ぼんやりとして、そこがスタート地点になり、住む権利…

before the dawn

リュックを失くしてしまった。 日に焼けたシャツとインナー、穴の開きかけた靴下、そしてインスタントカメラ。大したモノは全く入っていないが「失くした」という実感がずっしりと残っており、ここ数日やや心地が悪い。 喪失感と呼ぶにはあまりにも大それて…

i am no longer afraid to

どうも日記を書くことの期間が開いてしまった。 新しくしたはてなブログの勝手がまだわかっていないこと、PCのキーボードが壊れ、代わりに買ったワイヤレスキーボードのキー配置がおかしくて気持ちが悪いこと。 それらしい理由を挙げればキリがないが、つま…

ちょうど、熱帯魚を飼いました。気温の落ち着いたこの季節に熱帯魚を買うのが決まりになりつつある。恒例行事、ルーティーン。まるで2年前のような今日は、熱帯魚を買ったこと以外のあらゆることがあの日と違って、浮き彫りになった変化に心が沈んだだけで、…

「街を1つあげる。」と言われたらどうしよう、と考えていた。 唐突に今僕が住んでいる街の半径5キロメートルが無人になって、自分のものになったとしたら僕はどう生きるだろう。僕はきっと歩く。端から端まで。少しづつ、波紋を広げるようにグルグルと歩い…